設備管理の注意点

スプレー処理やディッピング処理など処理方式によって設備管理の内容は多岐に渡りますが、いずれも日常的な設備点検やメンテナンスが必要です。各設備に共通する点として薬液・洗浄水タンク内の汚れ具合の管理です。

鉄鋼製品の塗装前処理をしていく中で、薬液タンクや洗浄水タンクには、付着油や反応生成物だけで無く。製品に付着したゴミなどが入り込んできます。薬液濃度や洗浄水の汚れ具合、付着油の混入量は、日常的な濃度管理や定期分析によって数値化されて確認できます。しかし、タンク内に混入したゴミは数値化することは困難です。

このようなゴミが入り込むとポンプやスプレーノズル、配管の詰まりなどを引き起こして故障の原因になります。予防するためには、日常的な目視点検やポンプの圧力、流量などの点検・記録をしてそれらに変化がないかを監視することが大切です。