表面処理の基礎知識|表面を科学する【株式会社ケミコート】

表面処理とは


通常、金属は素地のまま製品になることはまれで、多くは表面保護と美観を目的として塗装を行います。そして、塗装を長く美しい状態に保つためには表面処理が不可欠です。

表面処理の第1段階として、金属表面の油やゴミを取り除く必要があります。成形加工後の金属表面には、油やゴミがついているので、これをそのまま塗装しても塗装がぶつになったり、すぐに塗料が剥がれてしまいます。

一般に油をとることを「脱脂」、使用する薬品を「脱脂剤」と呼びます。脱脂剤はアルカリ性で、脱脂後処理物に付着している薬品を洗い落とすため、水洗が必要です。脱脂、水洗後金属をそのまま放置すると錆が発生します。従って、脱脂から塗装までの間の防錆処理が必要となります。

防錆と併せて、塗装の密着性を向上させるのが「皮膜化成処理」で、使用する薬品を「皮膜化成剤」と呼びます。皮膜剤は酸性で、化成処理後処理物に付着している薬品を洗い落とすため水洗が必要です。

一般的な表面処理工程の例(リン酸亜鉛処理)

一般的な表面処理工程の例(リン酸亜鉛処理)

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