乾燥炉|表面を科学する【株式会社ケミコート】

乾燥炉

塗装前処理ラインや塗装ラインには乾燥炉が設置されます。塗装前処理ラインの場合は水切乾燥炉、塗装ラインでは焼付乾燥炉とも呼ばれます。塗装前処理ラインでは、最終工程でワーク表面に残った水分を蒸発させて乾かすためのものです。塗装ラインでは、塗膜の硬化に高温による焼き付けが必要な場合に設置されます。

これらの乾燥炉で採用される乾燥方法には次のようなものがあります。

  • 熱風形(熱風乾燥炉)

    一般的な方式の乾燥炉です。バーナーなどで熱した空気を直接循環させて温度を上げる直接形と熱風からの熱交換で温度を上げる間接形があります。標準的な乾燥炉で多くの実績がありますが、直接形の場合は炉内の空気を強制的に循環させているためゴミが舞いやすく塗装不具合の原因となる可能性があります。


  • 輻射形(輻射式乾燥炉)

    輻射熱を照射させて昇温させる方式です。輻射熱は空気ではなくワークそのものや炉壁に当たる事で対象を昇温させます。一般的に熱風形よりも昇温速度が速いですが、影となる部分には輻射熱が届かないため昇温ムラが発生しやすくなります。


  • 電磁誘導形

    磁界を発生させて、ワークや塗膜を昇温させる方式です。IHヒータと同じ原理です。昇温速度が速いのが大きな特徴です。特殊な方式のため、適用範囲は限定される傾向にあります。


上記の他に、エアーブローや熱風を吹き付ける事によって乾燥させる場合もあります。
また、これらの複数方式を組み合わせた乾燥炉もあります。

→水切乾燥炉についてはこちら

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