局部腐食|表面を科学する【株式会社ケミコート】

局部腐食

局部腐食とは、金属表面の局部に集中して起こる腐食です。

局部腐食は、金属表面において濃度などの条件が不均一な状態になるといった特定の条件がそろった場合に、金属表面で電位差が生じて腐食電池が形成されます。このアノード部とカソード部は明確に分かれます。これより、アノード部のみが局部的に腐食してしまい、局所的に腐食が進行する局部腐食となります。

局部腐食の代表的なものに「酸素濃淡電池腐食」という通気差電池腐食や「異種金属接触腐食」などがありますが、代表的な局部腐食は、「孔食」=腐食が半球状に肉厚方向に進行する「すき間腐食」=部材間のすき間部において発生する「応力腐食割れ」=材料と腐食環境と引張応力の組み合わせによってクラックが発生するものがあります。孔食は、ステンレス鋼のように安定な不動態皮膜を形成して高い耐食性を持つ材料に多く見られる腐食です。

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