リン酸マンガン皮膜|表面を科学する【株式会社ケミコート】

リン酸マンガン皮膜

リン酸マンガン皮膜処理とは、金属表面処理の一つです。

生成される皮膜が比較的厚いことが特徴で、主に犠牲的に磨耗することで金属同士の直接接触を防止しながら、潤滑皮膜としてフラットな摺動表面を形成していきます。これにより摩擦熱による金属強度の低下が防止されるとともに、潤滑油の使用量を削減することができます。こうした特徴から、リン酸マンガン皮膜処理をした鉄鋼製品は、機械部品・油圧部品・自動車部品などに多く使用されます。

また、表面皮膜を形成することにより、防錆効果や電気を通しにくいという効果が得られます。結果、このリン酸マンガン皮膜処理を行うことで鉄鋼製品の寿命を延ばすことができます。さらに表面の粒子が荒いという特徴を生かして、塗装の際の下地処理としても利用されます。

一方で処理温度は80℃から95℃と高めで、処理時間も5分から30分と長くかかるのが難点と言えます。

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