労働安全衛生法
労働安全衛生法とは、労働者の安全と健康を守り、快適な職場環境の形成を目的とする法律です。事業者は、危険な作業を防止し、病気や健康障害を予防するための措置を講じる義務があります。これにより、労働災害のない、安心して働ける環境づくりが促進されます。
業務上の災害とは、労働者の作業現場において、設備や原材料、気体、粉塵などが原因で負傷したり病気にかかったり死亡することを指します。金属加工の現場においては、人体とって危険性の高い化学物質や可燃性の高い物質が使用されることがあります。これらの物質により労働者が被害に遭わないように、総括安全衛生管理者などの担当者を任命して環境の整備を進めます。
労働者は、自分の職場が労働安全衛生法に違反している事実があるときは、労働基準監督署に申し出て事業者に是正するよう働きかけることができます。違反を指摘した労働者に対して不当な扱いをしてはならない条項もあります。