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表面処理用語集

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有機物

有機物とは、一部例外を除き炭素を含む化合物です。もともと18世紀には、生物から得られる有機化合物と鉱物から得られる無機化合物とに分類されていました。有機物は生物に付属したものという認識でしたが、研究が進み生物と関係のない物質から化学的に有機物を作ることができると判明しました。

大部分の化合物を有機物と呼ぶようになり、化合物でも単純な構造のものを無機化合物へと分類が変遷しました。20世紀には有機物を染料をはじめ医薬や繊維などで利用できるようになり、化学工業が発展しました。

金属の表面には、指紋やプレス油、研磨剤などの有機物や酸化物が付着しています。金属の表面処理をするために、この有機物と酸化物を除去しないと、金属間の統合が形成されず密着性が得られなくなります。ゆえに有機物は金属表面処理をする際に取り除かなければなりません。主に脱脂工程で除去がされ、汚れによって溶剤脱脂やアルカリ脱脂、電解脱脂をそれぞれ使用しています。

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