脱脂|表面を科学する【株式会社ケミコート】

脱脂

脱脂とは、加工中の鋼材の表面に付着した圧延油や機械油、粉じんなどが次の工程まで付着したまま加工されると表面に異物押し込みや塗膜の密着不良などが生じて目的とする表面状態を得ることができずに欠陥が生じるため、それを防止するためにおこなわれる表面洗浄のことをいいます。

加工ままの鋼材表面から油脂を除去する方法にはいくつかの方法があり、アルカリ性の脱脂槽に鋼材をいれて表面の油脂を洗い流すアルカリ脱脂法や連続式の電解洗浄方法などがあります。

連続式の電解洗浄装置は連続式のコイル洗浄操業で使われ、ブラシでコイル表面の予備洗浄がおこなわれた後に、ケイ酸ナトリウムと苛性ソーダ、界面活性剤のはいった洗浄槽内をコイルに通電しながら通します。コイル側を陽極にして、コイル近傍に陰極電極を並べることでコイル表面で酸素と水素ガスを発生させ、汚れを一気に除去してしまうので効率的に洗浄が可能な脱脂法です。

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