アノード|表面を科学する【株式会社ケミコート】

アノード

アノードとは、外部の回路から電流が流れ込む電極をいい、言い換えれば外部回路に向かい電子が流れ出る電極とも言えます。対極をカソードと言い、一般的に電位(電圧)の高低の違いを正極・負極というのに対して、電流の向きの区別にアノード(陽極)・カソード(陰極)が用いられています。

これらを踏まえ、金属加工では酸化反応のことをアノード反応、電気防食の一つである陽極防食法をアノード防食法と言ったりします。

金属が電気化学的反応により腐食する時、金属原子が電子を放出するアノード(酸化)反応と、このアノード反応に対応するカソード(還元)反応が、金属表面で等しい速度で進行していることになります。

電気防食法とは、金属に電流を流して電位を変化させ、腐食を防止する処理方法です。アノード防食法では、金属の電位をプラスへと移動させて、腐食プロセスが起こらない不動態域に金属を置く防食法です。ただし、アノード防食法の使用には極めて特殊な環境を用意する必要があり、電気防食を行う場合、普通はカソード防食法が用いられています。

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