フロック|表面を科学する【株式会社ケミコート】

フロック

フロックとは、水処理において凝結剤として添加された薬剤が析出して生成した凝結剤粒子の塊のことです。このフロックが水中の懸濁物質や有機物、細菌、着色成分にたいして凝集反応を示し、水の浄化効果を得ることができます。

 現在、凝結剤として多く利用されているのは硫酸バンドやPACです。これらは、溶液中で酸性を示す物質ですが、中和により適当なpHになると加水分解を起こして水酸化アルミニウムとして析出してフロックとなります。この水酸化アルミニウムは、正の電荷を持っています。水中の懸濁物質などは、負の電荷を持っていて水酸化アルミニウムによって電荷が中和されます。電荷が中和されるとフロック同士で集まる凝集が起きて、大きなフロックとなります。物質の沈降速度はフロックが大きいほど速くなり、凝集分離の効率が上がります。凝集分離の効率を上げるため、高分子凝集剤と組み合わせて使用する事で粗大なフロックとする場合もあります。

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