白さび|表面を科学する【株式会社ケミコート】

白さび

一般的に金属の錆びといっても様々な種類があり、赤錆や白さび、黒錆などが広く知れ渡っています。

赤錆とは主に鉄を放置していると空気中の酸素や水分と鉄が結びつき鉄が酸化することで出る錆のことです。これを防ぐ方法のひとつとして亜鉛めっき処理を行うことです。亜鉛めっき処理を行うことで鉄素材から外気を遮断して腐食を防ぐばかりではなく、ピンホールが生じて素地の極微部分が露出することになったとしても亜鉛が鉄を守るように働くため鉄は変化せずに亜鉛の方が腐食します。

亜鉛の表面は空気中で簡単に酸化を受けるため灰色をしていて、腐食によって白色の粉末が生じます。これを一般的には白さびと呼び、鉄自体が錆びて出来る赤錆とは違い白さびは亜鉛が酸化して出た錆なのです。それゆえ亜鉛めっきは鉄の防食に極めて効果的であるといえます。

一方、黒錆とは鉄を空気中で強く熱して酸化させることで生じる錆のことで鉄の表面を膜のように覆い、それ以上錆が進行しないようにする保護錆となっています。意図的に黒錆を生じさせる工程を一般的に酸化処理ともいいます。

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