腐食性物質|表面を科学する【株式会社ケミコート】

腐食性物質

腐食性物質とは金属と反応して腐食を誘発する物質のことです。

錆を誘引しやすいものとして海水や体液(汗や血液、尿など)、大気汚染物質(二酸化硫黄や二酸化窒素)などが挙げられ、海や温泉などで錆が多いのはこれらが原因です。手についている微量な汗でも錆を誘引してしまいますので金属を素手で触ることは好ましくないのです。

通常、金属は薄い酸化物で覆われています。酸化物で覆われていない金属の表面は非常に不安定な状態にあり、空気中の酸素と反応して安定化しようとします。酸素と繋がることで、薄い酸化物(酸化物バリアー)が形成されます。様々な原因からこの酸化物バリアーが損なわれてしまった場合、バリアー層の剥離と金属表面の酸化は繰り返されてしまうので、次第に腐食は金属内部へと侵入してしまうことになります。このように腐食が陥入してしまった状態を点食といいます。

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