溶接焼け|表面を科学する【株式会社ケミコート】

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溶接焼け

溶接焼けとはスケールとも呼ばれ、主にステンレス鋼や炭素鋼を溶接した際に起こる現象です。一般的にステンレス鋼は錆びにくいとされていますがその理由としてステンレス鋼には表面に不動態皮膜という極めて薄い膜が形成されており、この膜が酸や水分からくる腐食を守っているからです。

不動態皮膜は非常に安定しているのですが、塩素イオンや研削など外部からの機械的刺激により破壊されることも多く、特に溶接時の熱によって焼け部分が出来てしまい表面にはスケール層とアンダースケール層というものが形成されてしまいます。

溶接焼けで生じるスケールは様々な物質から構成されますが、共通しているのは緻密で硬く除去が難しいといわれています。溶接焼けを放置しておくと美的感覚が損なわれるだけではなく、使用条件によっては部品と焼け部分から電気化学的反応による腐食事故にも繋がります。

除去方法には一般的に3種類あり研削法(機械的方法)、酸洗法(化学的方法)、電解法(電気化学的方法)などがありますが、いずれにしても適切な方法で溶接焼けを除去後に破壊された不動態皮膜を再び形成する処理が重要とされています。